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Venus Cloudのコラムです。
システムに関する日々の気づきなどを紹介していきます。

なぜ製造業にDXは必要なのか

なぜ製造業にDXは必要なのか

なぜ製造業にDXは必要なのか?

人口減少が予測されるなか、人間が付加価値を生み出すことが減るためです。
すなわち、企業の魅力を出すことができず、現状維持あるいは現状以下の水準が続き、業績、他社との競争力が伴わなくなります。企業は新たな技術やサービスの発展で進化していき、続いていくものだと思います。その進化さえなくなれば、衰退していきます。

人間が簡単にできることはDX化し、人間にしか発案できないことをDXと交えて、企業成長に向かうことができると思います。「コストをかけずに短時間で効率を上げること」これが今の風潮に合っており、今後もさらに注目される焦点となるでしょう。

製造業の実態

  • 人材確保が難しい

少子高齢化、終身雇用崩壊から、業界に適した人材確保が年々難しくなってきています。

  • コロナの影響で生産を十分に発揮できていない

どこかで生産の循環が滞れば、予定していた生産数に達することができかねます。
加えて、働き方も変わってきている時代だからこそ、今まで通りのやり方では
追いつくことができない状態となっています。

  • 今までは人間か手作業で作っていたものが機械化され、さらにデータ管理でロボットが作業できる時代になってきた

働き方が変わってきている今、人間が単純作業をしていたことがAIの発達により、
人間ではなくても作業ができるように進んできました。
時間短縮、精度の高さからAIの方が任毛よりも作業効率が良くなってきている状態です。

課題

  • 人材不足

少子高齢化で、特に中小規模の製造業では専門分野の人材確保が難しい現状です。

  • ビジネスモデルの変化

ヒト、モノ、カネの流れはビジネスモデルによっては時代の変化とともに変わります。
例えばトヨタの例ですが、今までは自動車の販売までの工程を自社で行い、
世界中に販売していました。そこには専門知識を持った新卒から中途採用までいました。
今は、豊田社長が終身雇用崩壊と公言し、三菱重工業や川崎重工業から人材を数百人程度
確保し、中国への販売が好調の中で他社から初めて受け入れをしている現状です。
また、政府が2030年までにガソリン自動車から電気自動車にするとし、
環境に優しい自動車を提言していることも需要の一つです。

課題解決のためにDX化

自然災害やコロナのような異例な出来事から、従来予想されていた人口減少を背景に、「ただのモノづくり」で終わらないためにも、DX化し、データ共有やAIを利用しながら、人間にしかできない発案を魅力に、日本の製造業を世界に行き渡ることができるようにしていきたいです。

導入例

川崎重工業

  • 生産情報を紙で管理していた→データ管理にした
  • 図面や技術要求を紙で管理していた→データ管理にし、リアルタイムで把握できるようになった

現場から生産までの一貫のプロセスを可視化することができるようにした

株式会社カブク(従業員50名程度)

3Dプリンターなどを持つ国内外の工場を介して部品製造を受託する企業

  • 即時見積サービス

Kabuku Connect(カブクコネクト)は、2D・3D図面をアップロード後、3Dプリント品は最短5秒、切削加工品は最短1時間で見積もり結果を出すことができるサービスです。

富士通

  • FTCP(設計開発プラットフォーム)

製品開発における課題として、納期の短縮化への対応、 製品の高密度化への対応などの

強化が必要となっていました。全体的に部門ごとで管理していたものをプラットフォームで管理し、皆が見えるようにしたようです。これにより時間短縮で確認ができ連携することができた模様です。

  • 社員教育

社員13万人を対象にデジタル人材確保に向けています。サイバー攻撃された時のデータ解析やユーザーが製品を利用する流れを体験し可視化するなどの通信教育をするように推進しています。Eラーニングでデジタル思考を養いたいことが目的です。またDX化に向けた採用も行っています。

オムロン

生産管理、品質管理、設備効率、エネルギーを現場データ活用サービス「i-BELT」を発案しました。エンジニア部門は設計意向をグローバルに行う必要があったようです。それを全て連携し、作業効率の安定化、時間削減をすることができたようです。 

懸念点

現場の作業はすべてAIに任せることはできないことです。実際富士フイルムの現場で働いている人に聞いてみたところ、管理部門は在宅勤務にしているが、現場の仕事を在宅勤務ではできないとのことで、格差が広がっていると嘆いていました。

おわりに

このように、大手企業からDXを始めていますが、株式会社カブクのような中小企業でもDX推進をしている現状です。企業の規模に関わらず、モノづくりといえば日本が浮かんできていたことを、デジタル化を進め、さらにより良いモノづくりの国へ進化していけると良いでしょう。

「変化なくして企業は成長しない」この言葉はどの業界にも通じる格言だと思っています。
ぜひ製造業のDXも先手を打つことができるようになることを願います。